こんにちは、びびです。
今回は、私の夫がみなさんに
紹介したい食品があるということなので、
夫にブログを書いてもらっています。
はじめに
さて、ひと口にクソ食品といってもそれは千差万別様々なクソ食品があります。
原因で分類するとして
①方法は正しいのに目指すところが間違っている(ガリガリくん ナポリタン味)
②目指す味は正しいのに、材料が間違っている(トップバリュ ウイスキー)
③材料は合っているのに、調理法などの組み合わせが間違っている(トップバリュ さけちゃうチーズ)
④そもそも全てが間違っている(まるナゲ)
などなど……
過去様々なクソ食品が跳梁跋扈していましたが、今回の商品も多分に漏れず、上記いずれかの法則に当てはまります。
さて今回ご紹介する商品はいずれに当てはまるでしょうか。
商品紹介
- UHA味覚糖 コロロ ヒノカミコーラ味 40g
- 大人気アニメ「鬼滅の刃」とコラボしたコロロ。主人公炭治郎の必殺技「ヒノカミ神楽」を想起する「ヒノカミコーラ味」で、 鬼滅の刃ファンにとって、作品の世界観を楽しめる商品です。
コロロ ヒノカミコーラ味*レビュー
今回はこちら。
UHA 味覚糖の コロロ ヒノカミコーラ味(鬼滅の刃コラボレーション企画)です。
まずコロロについて。
コロロとはUHA味覚糖から発売された、まるでブドウの果実のような食感を目指したグミです。
いやそもそもブドウの触感をグミで目指すなと思わなくもないのですが、これのブドウ味についてはそこまで悪くはありません。簡単に言うと薄皮に包まれたブドウといった具合で、確かに目をつぶって味わえばブドウっぽさがないわけじゃないのかな、でもブドウではないような、うーん…… といった葛藤はあります。
ぶっちゃけそこまでまずくはないです。好きな人は好き、で全然問題ない範囲だと思います。
さて、これはあくまでブドウ味についてのお話でした。
ブドウの触感を目指した食品なのに、それを闇雲にブドウ以外の食品に適応させたらどうなるか。上記の例でいえば「③材料は合っているのに、調理法などの組み合わせが間違っている」パターンが誕生してしまいます。
今回取りざたされているのはあくまで「ヒノカミコーラ味」なのです。
ブドウの食感にこれを当てはめてしまった場合の悲劇について、これからお話していきましょう。
まずヒノカミコーラですが、よくあるコラボ商品の例にもれず、ヒノカミ要素はよくわかりません。そもそも大正時代にコーラなんてあったっけ?少なくとも日本に輸入されていないことは確実です。ヒノカミ→赤→コーラ味 くらいには安直な連想なのでしょう。せめて爆血で血が沸騰する様を表現しました!ぐらいのことは期待したのですが、パッケージに出てるのは炭治郎であり禰豆子でもないので、そういうわけでもないしなあ……
ですがそれはまあ些細な事、メインディッシュに添えられるパセリぐらいには些細なことです(僕はパセリは好きです)。
話が逸れました。
まず袋の外観で目に入るのは、大きな炭治郎の絵。これは良いですね。キャラ商品としての基本を抑えています。
次にちゃんとジップロックがついており、グミの袋としての基本は押さえています。こうやって褒められる部分は褒めていかないと辛い思いでばかりが残ってしまいますからね、いいところ探し、大切です。
袋を開けると、広がる人工甘味料と香料の匂い。これはむしろ加点ポイントではないでしょうか。自然派の匂いを求めてコーラを飲む人などいるわけがない、コーラの匂いは可能な限りわざとらしい人工的な匂いがより望ましい、と個人的には思っています。そういう意味では100店中95点くらいはあげてもいいわざとらしい匂いです。
そして実食。
…………きもちがわるい
いや気持ちが悪いんですよ。
コロロのコンセプトとして「よりブドウの果実に近い食感」というのがあるわけじゃないですか。
これあくまでブドウなんですよ。ブドウの食感のコーラとか求められていないわけ。なんでコーラ味のブドウにしちゃったの。せめてコーラ味のグミでしょうよ。レモンコロロも悪くはなかったけど、イマイチだったというのに。
こんな、なんかブニュっとして薄皮がちょっと口に残ってグミが舌にざらついて、でも味はコーラでしかも若干シュワシュワ感を再現しようとして。
いやこれほんとターゲットどこ?
「コーラ味のブドウを食べたいけど現実にそんなの存在しないから頑張って再現してみました」という心意気は認めたいけど、でもそんなの商品にしちゃダメじゃん。誰か止めなかったの?
しかもこれUHA味覚糖も鬼滅の刃の担当者も、どっちもOK出したってことでしょ?普通の商品以上に、コラボ元の担当者もチェックに関わっているはずなのに、二重のチェックがあってなおこの出来なの?担当者はufo社長の脱税関連で忙しかったのかな?
極めつけはこのパッケージ、裏に「呼吸を整えて味わうんだ!」って書いてあるとこですね。いや僕らそんな全集中の呼吸使えるわけじゃないじゃないですか。ましてやヒノカミコーラ味なんて、失われたヒノカミ神楽の呼吸じゃないと行けないわけでしょ?無理じゃない?耐えられるわけなくない?長男じゃなければ我慢できないでしょこれ。
さいごに
コロロ ヒノカミコーラ味
ひさしぶりに正統派のキャラグッズ系クソ食品が現れました。
やはりクソ食品としての「格」というものがありますからね。国民的アニメである鬼滅の刃ならそれなりの「格」を持ったクソ食品が求められるというものです。
その点このコロロ ヒノカミコーラ味、よい「格」を持った正統派クソ食品でありました。大正から現代へと連綿と繋がる鬼殺隊の、強い意志を感じさせる食品でありました。
最後に、作中の言葉をお借りしてこの場を締めたいと思います。
「先程貴様らはUHA味覚糖のような『大手菓子メーカー』をこきおろそうとした。何という極悪非道、これはもう鬼畜の所業だ」
「大手菓子メーカー?誰が…誰がだ。ふざけるな。お前達のこの匂い…コーラの匂い!! 試作に関わった人間の数は百や二百じゃないだろう!!」
「その人たちが何をした?その全員が、こんなクソ食品をスルーしたのか!? 大勢の人間を巻き込んでおいて、被害者ぶるのはやめろ!!」
「捻じ曲がった性根だ 絶対に許さない。悪鬼め…!! これの生産は俺が中止する!!」
(鬼滅の刃 14巻 極悪人)
▼2020年10月16日に劇場版公開予定ですね、楽しみです。